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アーサー・ディ・リトル、日本の金融機関の変革を加速する専門チームを発足

戦略コンサルティング会社アーサー・ディ・リトル(ADL)は、日本における金融機関の変革を加速する専門チームを発足しました。本チームは、グローバル金融プラクティスと連携し、国内外の銀行、証券会社、保険会社ならびに新規参入企業など、あらゆる規模やビジネスモデルをもつ金融サービス業界のクライアントに対し、急速に変化する世界における変革を支援します。

グローバル金融プラクティスでは、『Disruption – Can banks strike back?』と称し、新たな競争相手の登場により従来の銀行が直面している課題と、変革と生き残りをかけた銀行モデルに関する論考を発表しました。デジタルネイティブ世代の台頭ならびに異業種の銀行業への参入により、業界の勢力図は塗り替わり始めています。しかしながら、既存の銀行が持つ財務健全性、知名度は一朝一夕に構築できるものではありません。この優位性を無駄にしないためには、変化を恐れず抜本的な改革に着手することが重要であり、6つの優先取組み事項が挙げられると考えます。

1.    3-5年といった、中期的な将来像を見据えた「戦い方」の柔軟な設定と、それを実現するフィンテック企業を含む異業種とのエコシステムの形成
2.    属性・購買履歴といった従来の観点から脱却した、データアナリティクスを最大限に活用したワンストップの顧客理解
3.    加速する金融関連テクノロジー技術の向上を十分に享受するための、スタートアップ企業のインキュベーションなども含む組織的なイノベーション推進
4.    関連性のない不完全な情報群から進むべき方向性を見いだせるリーダーの配置と、変革推進の後押しとなる多様性ある経営陣の組成
5.    過去の成功にとらわれることなく将来の変革を全社横断で推進する、多面的な組織文化の醸成
6.    自行単体での実現に固執することなく、多様な顧客ニーズに応えるための戦略的かつ一貫したパートナーシップの構築

日本における金融サービスプラクティスのパートナーである牧田芳朗(まきた よしろう)は、本論考に対し、次の見解を示しています。「デジタル技術の進歩・浸透により、金融ビジネスにおける競争のベースは変化し続けています。全国津々浦々に張り巡らされた営業網、マーケットにおける深い顧客理解・リスク分析力、資本力・資金調達力などは金融機関の唯一無二の強みですが、最先端のデジタル技術を有する非金融業の台頭により、これらの強みに対する新たな競争のダイナミクスが生じています。本論考の通り、他社・他業種の競争優位を協業を通じ、顧客への新たな価値を創造するという点で、自社の強みを再定義することが求められています」。

ADLは、グローバルの専門家ネットワークとともに、テクノロジーや規制、顧客ニーズの変化がもたらす課題と成長機会をとらえ、あらゆるソリューションを組合わせ、金融機関とその関連業界のクライアントのために圧倒的な違いを生み出してまいります。
 

 
Yoshiro Makita

牧田 芳朗

グローバル金融サービスプラクティスのパートナーとして東京・シドニーオフィスに所属。約25年のマネジメントコンサルティング経験を有し、日本・オーストラリア含むアジアパシフィック地域の保険・金融クライアントに対して、全社改革、新規事業開発、他業種とのコンバージェンス、海外Insurtech投資、海外M&Aにおけるデューデリジェンス/PMI、デジタルトランスフォーメーション、保険コアオペレーション改革等、幅広い改革アジェンダを支援。

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アーサー・ディ・リトル、日本の金融機関の変革を加速する専門チームを発足

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戦略コンサルティング会社アーサー・ディ・リトル(ADL)は、日本における金融機関の変革を加速する専門チームを発足しました。本チームは、グローバル金融プラクティスと連携し、国内外の銀行、証券会社、保険会社ならびに新規参入企業など、あらゆる規模やビジネスモデルをもつ金融サービス業界のクライアントに対し、急速に変化する世界における変革を支援します。

グローバル金融プラクティスでは、『Disruption – Can banks strike back?』と称し、新たな競争相手の登場により従来の銀行が直面している課題と、変革と生き残りをかけた銀行モデルに関する論考を発表しました。デジタルネイティブ世代の台頭ならびに異業種の銀行業への参入により、業界の勢力図は塗り替わり始めています。しかしながら、既存の銀行が持つ財務健全性、知名度は一朝一夕に構築できるものではありません。この優位性を無駄にしないためには、変化を恐れず抜本的な改革に着手することが重要であり、6つの優先取組み事項が挙げられると考えます。

1.    3-5年といった、中期的な将来像を見据えた「戦い方」の柔軟な設定と、それを実現するフィンテック企業を含む異業種とのエコシステムの形成
2.    属性・購買履歴といった従来の観点から脱却した、データアナリティクスを最大限に活用したワンストップの顧客理解
3.    加速する金融関連テクノロジー技術の向上を十分に享受するための、スタートアップ企業のインキュベーションなども含む組織的なイノベーション推進
4.    関連性のない不完全な情報群から進むべき方向性を見いだせるリーダーの配置と、変革推進の後押しとなる多様性ある経営陣の組成
5.    過去の成功にとらわれることなく将来の変革を全社横断で推進する、多面的な組織文化の醸成
6.    自行単体での実現に固執することなく、多様な顧客ニーズに応えるための戦略的かつ一貫したパートナーシップの構築

日本における金融サービスプラクティスのパートナーである牧田芳朗(まきた よしろう)は、本論考に対し、次の見解を示しています。「デジタル技術の進歩・浸透により、金融ビジネスにおける競争のベースは変化し続けています。全国津々浦々に張り巡らされた営業網、マーケットにおける深い顧客理解・リスク分析力、資本力・資金調達力などは金融機関の唯一無二の強みですが、最先端のデジタル技術を有する非金融業の台頭により、これらの強みに対する新たな競争のダイナミクスが生じています。本論考の通り、他社・他業種の競争優位を協業を通じ、顧客への新たな価値を創造するという点で、自社の強みを再定義することが求められています」。

ADLは、グローバルの専門家ネットワークとともに、テクノロジーや規制、顧客ニーズの変化がもたらす課題と成長機会をとらえ、あらゆるソリューションを組合わせ、金融機関とその関連業界のクライアントのために圧倒的な違いを生み出してまいります。
 

 
Yoshiro Makita

牧田 芳朗

グローバル金融サービスプラクティスのパートナーとして東京・シドニーオフィスに所属。約25年のマネジメントコンサルティング経験を有し、日本・オーストラリア含むアジアパシフィック地域の保険・金融クライアントに対して、全社改革、新規事業開発、他業種とのコンバージェンス、海外Insurtech投資、海外M&Aにおけるデューデリジェンス/PMI、デジタルトランスフォーメーション、保険コアオペレーション改革等、幅広い改革アジェンダを支援。